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2022.10.31

皆さん、温泉はお好きですか?

  •  皆さん、温泉は好きですか?寒くなってくると温泉に行きたくなりませんか?私は温泉が大好きです。温泉そのものが好きというよりも、温泉旅館に泊まってゆっくり、まったりする時間が何より大好きです。
  •  ところで温泉の効能って気になりますか?
  • 温泉に共通する「一般適応症」として神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、リウマチ、慢性消化器病、痔、冷え性、病後回復期、健康増進と記載されています。なんとも、私たち内科医の処方するどんな薬剤よりも優れているではありませんか。
  • 温泉が体にいい理由は、大きく4つあるようです。
  • ①温熱効果
  • 「温泉に入るとあったまる」と感じるのは、体表温度ではなく、身体の深部体温が上がっているから。人は恒温動物なので、体温が上がると、末梢の毛細血管が拡がり、熱を放散しようとします。そのため、酸素を含んだ血液が全身を巡り、血行がよくなってあったまるのです。また、熱いお湯(42°C以上)は、緊張、興奮の自律神経「交感神経」が優位になり、しっかりと目が覚めた状態とな理、一方、ぬるめのお湯(37〜40°C)は、気持ちを静める働きをするリラックスの自律神経「副交感神経」が優位に立ち落ち着く。つまり、42°C以上の熱いお風呂は「体の外側から温める」温熱効果、37〜40°C くらいのぬるいお風呂は、外側からもじっくり温めつつ「体の内側からも温める」温熱効果だそうです。
  • ②水圧・浮力効果
  • 水圧がかかると体が圧迫されてマッサージ効果が得られます。脚の血液は陸上では重力が邪魔をして血液が心臓まで上がりにくいのですが、入浴すると 水圧で血管が細くなり、血液が心臓に向がって押し上げられます(ポンプアップ効果)。その結果、下肢の静脈の流れが良くなり、血液やリンパ液の循環も活発になり、むくみもとれるわけです。また、水には浮力もあるので、水中に胸まで浸かると、空気中にいるときの約8割も体重が軽くなります。特に体重を支えている膝などの関節や筋肉の負担が軽減されます。さらに、水は空気よりも抵抗力が大きいので、水中で動くだけで細かな筋肉の運動になり、浮力とあいまって、筋力が弱っている人でも効率よく運動ができます。打たせ湯や、浴槽の床や内壁から気泡を勢いよく噴出させる泡風呂で肩こりや腰痛などが軽減するのも、水のマッサージ効果によるものだそうです。
  • ③化学効果
  • 上記①②はお風呂でも得られる効果かもしれません。当然、温泉に含まれる化学成分は健康と深い関わりがあります。日本の温泉は、単純温泉、塩化物泉、硫酸塩泉、炭酸水素塩泉、硫黄泉、炭酸泉、放射能泉など大きく9種の泉質に分類されます。特に医学的な見地から「冷えに最も効く」と考えられているのは、二酸化炭素が成分として含まれた「炭酸泉」です。通常、皮膚にはバリア機能がありますが、皮膚の油分と親和性のある二酸化炭素は吸収されやすく、二酸化炭素が末梢の血管に入ると、血管が拡張して血流がよくなり、酸素が放出されて、ますます血管が開くので、冷えに効果的なのです。また、ナトリウムなどの塩化物が含まれた「塩化物泉」も保温効果が高いといえます。塩化物泉に入ると、皮膚の表面を「塩類被膜」が覆うため、体温の発散を抑えられ、ぽかぽか感が持続するのです。
  • ④温泉地効果
  • 一般に温泉は山や海辺に多くありますが、森林、海洋、高山など、空気や水が清らかで風光明媚な温泉地の気候環境も健康にプラスの影響をもたらします。また、温泉地という日常とは異なる非日常に身を置くことで、生活リズムの乱れをリセットできます。普段、ストレスのある生活をしている人は交感神経が優位になりがちですが、温泉地で早起きをして3度の食事をきちんと摂り、森林浴や海岸浴をしながら散歩をすることで、副交感神経も回復し、自律神経のバランスが整う効果も得られます。
  •  これまで温泉の話を挙げてきましたが、もちろん温泉に入る理由はシンプルに「温泉は家の風呂より断然気持ちいい!」、「温泉に入ると芯からあったまるね」でいいですね。
  • もちろん、まだまだコロナ禍ですし、温泉旅行とまではなかなかいかない方も多いかと思います。入浴剤や温泉の素でも一定の効果は得られるようです。これから寒くなる季節。日頃のストレスや疲労回復のために、時々でもご自宅や近所の銭湯でもいいのでゆっくりと湯船につかって体を温めましょう。