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2022.10.11

スポーツの秋・・・糖尿病と運動のおはなし

  •  スポーツの秋です。皆さま、日頃、運動する習慣はありますか?
  • 体を動かすことは糖尿病だけでなく肥満や生活習慣病、循環器疾患やがん、加齢に伴う生活機能の低下、認知症などのリスクを下げることができると言われています。そして、気持ちの面でもリフレッシュ効果が期待できます。
  •  ここでは、糖尿病との関連での運動のおはなしをします。
  • 有酸素運動(ウォーキングやジョギングなど)により筋肉への血流が増えると、ブドウ糖がどんどん細胞の中に取り込まれ、インスリンの効果が高まり、血糖値は低下します。また、レジスタンス運動(いわゆる筋トレ)によって筋肉が増えることでも、インスリンの効果が高まり、血糖値は下がりやすくなります。ただし、運動をやめてしまうとその効果は3日程度で失われていきます。ですので継続的に、できることなら週2回以上が目標です。
  •  一般的に、中等度の強度(ややきついと感じるくらい)の有酸素運動が勧められています。筋肉量を増加し、筋力を増強する筋力トレーニングも、同様に効果があると言われています。最近の研究では、どちらかの運動をするよりも、有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせることによって、より良い治療効果が生まれると言われています。
  •  ただし、これまで運動習慣がなかったのに、急に激しい運動を始めると、簡単に怪我をしてしまったり、思わぬ体の不調が生じることがあります。まずは、簡単なストレッチやラジオ体操レベルを準備運動として、最初は軽い運動から、少しずつ運動強度や時間を増やしてみてはいかがでしょうか。また、糖尿病の方で血糖管理がかなり悪い方や合併症をお持ちの
  • 方は、主治医に運動の可否や強度の相談の上で行うことを推奨します。そして、時間や環境からしっかりと運動のための時間を作ることが難しい方々は、日常生活での活動量を上げる(毎日の歩く量を増やす、階段を使うなど)ことも大切です。ぜひ、今日から心掛けてみましょう。